イギリス式お金をかけず楽しく生きる

イギリス式お金をかけず楽しく生きる (+α文庫)

イギリス式お金をかけず楽しく生きる (+α文庫)

筆者流のイギリス式シンプルライフを紹介した本。

この筆者、あまりにイギリスに心酔し過ぎな嫌いがある。イギリスのいい面しか見ず、日本の悪い面しか見ていない。そこのところにひっかかる人は読むのがきついかも。
けど、この本のエッセンスはシンプルながらとても大切なことで、「人生を豊かに生きるためにそれほど多くのお金はいらない」ということ。何のためにお金をかせいでいるのかとか、物欲が止まらないとか、独房のような狭い部屋に暮らさざるを得ないとか、気のおけない友人がいないとか、現代病ともいえる心の病に侵されている人はぜひ。大切なことを思い出させてくれる。

イギリス式お金をかけず楽しく生きる

イギリス式お金をかけず楽しく生きる (+α文庫)

イギリス式お金をかけず楽しく生きる (+α文庫)

筆者流のイギリス式シンプルライフを紹介した本。

この筆者、あまりにイギリスに心酔し過ぎな嫌いがある。イギリスのいい面しか見ず、日本の悪い面しか見ていない。そこのところにひっかかる人は読むのがきついかも。
けど、この本のエッセンスはシンプルながらとても大切なことで、「人生を豊かに生きるためにそれほど多くのお金はいらない」ということ。何のためにお金をかせいでいるのかとか、物欲が止まらないとか、独房のような狭い部屋に暮らさざるを得ないとか、気のおけない友人がいないとか、現代病ともいえる心の病に侵されている人はぜひ。大切なことを思い出させてくれる。

なぜ勉強するのか?

なぜ勉強するのか? (SB新書)

なぜ勉強するのか? (SB新書)

すごく心に沁みこむ、パワーのある一冊だった。

勉強によって得られるものは「理解力」「想像力」「表現力」。そのことはなんとなく分かっていた気がするし、たいした頭ではないけど、大学でもがんばって勉強してきたつもり。けど、その自分を磨いた先に明るい未来が見えなかった。
自分の中に、両親から受け継いだ価値観として「ロクな世の中じゃないけど、生活のため、給料のために働くのだ」というものがあると思う。もちろんそれは一面では事実なのだろうけど、小さい頃から、「ロクな世の中じゃない」とネガティブなことを両親に言われることで少なからず傷ついてきたと思う。「じゃあ死んだ方が楽なのか?」って。


そんな自分に響いた言葉。

『世界は過去よりもよりよくなっていると確信してください』。


「ああ、俺は尊敬できる大人(できれば両親)に、この言葉を言って欲しかったんだなぁ」と思った。いい世の中をもっとよくするために勉強してるんだと信じられれば、それはすごく強いだろうと思う。

もうひとつ、『世の中は断じて競争社会ではない。99%の協力と1%の競争の協力社会だ』と言ってくれたのも反省させられたし、嬉しかった。

ふたつの意見共に、異論反論はあるだろうけど、肝心なのはこういったことを「断言」していることだと思う。批判されてもそれに耐えて、「いや、それでも俺はこう思う」と言い返すだけの強さがこの本にはあった。大人が自分が暮らしている社会を「いいもの」と確信して子供に伝えることができれば、子供はすごく安心できると思う。自分もそんな大人になりたい。



最近ネガティブなことばっかり考えて落ち込んでいたけど、少しずつ上向いてきた。がんばろう。書評じゃないな、これ(笑)

目からウロコの近現代史

目からウロコの近現代史 (PHP文庫)

目からウロコの近現代史 (PHP文庫)

憲法九条改正」とか「靖国問題」とか、物々しく議論されているけど、いまいち近現代史を理解していないので、議論を理解できない。なぜこんなに歴史を知らないのかと考えたら、実は近現代史を一回も習ったことがないことを思い出した。中学の日本史の授業って、教科書を全部消化しようと思ったら時間が足りなくて、どうしても近現代史がおろそかになってしまうのが現状。かなり大事な部分なのに。そういうわけで、日本史の基礎から勉強しようと思ったのが、この本を手に取ったきっかけ。

著者が高校の先生らしく、日本の近現代史の絶対知っておかねばならない点を、おもしろく解説している。しかも、項目ごとに途切れ途切れになるのではなく、こういう出来事があってこういう事件が起きた、といった歴史の流れもとても分かりやすい。おもしろおかしく解説しているが、決して先人を揶揄する内容ではなく、相当の尊敬も込められていて、純粋に「日本もすごい歴史を生き抜いてきたんだなぁ」と思えた。

分かりやすくて、おもしろくて、尊敬の念も湧く。これって、歴史の授業の理想の姿なんじゃないかと思う。中学、高校でこういう先生にめぐり合えたら、それはかなり幸せなことやろうなぁ。

自由民権運動って何?」とか、「五・一五事件ってあったなぁ。何のことか分からんけど」というレベルの人(自分も、もちろんそのひとり)は、ぜひ読んでみてください。

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来 (光文社新書)

とっくの昔に破綻した年功序列システムという遺物を維持するためだけに、すなわち金持ちの年寄りを食わせるためだけに、現代の若者は一生下働きに使われる可能性が高い。そして、この事実が今の若者を覆う閉塞感の正体であると、相当の恨みを込めて筆者は主張する。このことを多くの若者に伝えることがこの本の第一の目的である。私も、日本の未来はもしかしたら明るくないかもしれない…と、なんとなく感じている。そのことを証明するかのような内容のこの本を読んでかなり重い気持ちになった。

ただし、やや極端な主張である感も否めない。筆者の文章からかなりの恨みを感じる。本の中盤で、体育会系の人間を社畜と呼ばんばかりの勢いでこきおろす箇所があるが、体育会系の人間にいじめられた過去でもあるのだろうかと勘ぐるほどである。それに、年寄りの誰もが誰も日本の未来をまったく考えていないわけじゃないだろうとも思う。まぁ、それぐらい強烈な表現を多発してでも伝えたかったのかもしれない。

この本の問題は、「では私達はどうすればいいのか?」という誰もが思う疑問に答えていないこと。「それは各自が見つけるのです」とでも言いたげだ。

どんな社会であろうと自分を磨くことを怠るわけにいかないので、4月からもちろん一生懸命働くつもりだが、そんな社会への一番現実的な対応法は、「贅沢をしないこと」じゃないかと思う。貧乏人は間違えてもベンツとかBMWに乗ってはいけない。(個人的な恨みも含む)。そういう意味では、お金を貯められない人が、将来への危機感を感じるためにこの本を読んでもいいかも。

もっと強烈なのに、こんなものもある。参考までに。
分裂勘違い君劇場 「さっさと次へ行こう。もう日本という物語は終わったのです。」
http://d.hatena.ne.jp/fromdusktildawn/20061227/1167212479

ヤバい情報収集術

ヤバい情報収集術

ヤバい情報収集術

ウェブ時代の情報収集術を紹介した本。

すでにインターネットをある程度のレベルで活用している人にとっては「まぁそれくらいは当然」といったレベルの話が多かった。

web2.0」や「オープンソース」といった単語について、これでもかという程噛み砕いて説明してあるので(噛み砕きすぎやけど)、「ウェブ進化論」の話のレベルについていけなかった人とか、インターネットを始めたばかりの人向きのインターネット活用入門にはいいかも。

個人的に参考になったのが、Googleカレンダーの使い方。

あと、「自分の名前を検索して何の情報も出てこないとすれば、それは「あなたの市場価値が公示されていない」ということになる」という一説は新鮮だった。メーカー営業職の市場価値を、インターネット上にいかに情報があるかで計れるとは到底思えないけど、ブログを書いている身としては少しくらいはこのことを意識してもいいかもしれないと思った。ためしにGoogleで検索してみると、、、なんと、このブログをブックマークしてくれている人がいた。とても励みになった。

組織を強くする技術の伝え方

組織を強くする技術の伝え方 (講談社現代新書)

組織を強くする技術の伝え方 (講談社現代新書)

技術の伝達がうまくいかない原因として、「伝えること」にばかり意識がいきすぎて「伝えられる側」のことをまったく考えていないことが挙げられる。伝えられる側の頭の中に受け入れる素地ができあがっていないと、伝わるものも伝わらない。大事なことは、教えられる側の立場になって教えること。このことを大前提に教える技術を磨くのだ、と筆者は言う。

実はこれ、俺がアルバイト先のマクドナルドでずーっと学んできたことのひとつ。教える人の仕事は「教えること」にあるんじゃなくて、新人を「やる気にさせること」にあるって口酸っぱく言われたなぁ。だから、この本を読んでいて「目から鱗」ってことは無かった。「教える」という点では、それだけ有意義なアルバイト体験だったのかも。